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ここでは世界中で起きた様々な動物による獣害事件を読むことができます。世界三大事件を筆頭に、12種類の動物を取り上げました。クマやライオンなどの肉食獣だけでなく豚や猿などコアな事件もありますのでぜひご覧ください。
※残酷な描写があるので閲覧注意。
世界の獣害事件
まずは世界中で知られている有名な獣害事件。すなわち。
- ギュスターヴのナイルワニ
- ツァボの人喰いライオン
- チャンパーワットの人喰いトラ
獣害事件って何?
獣によって人間が被害を受けることだ。
農作物の被害などを含め、人がケガをしたり亡くなったりすること。
わたしたちが他の動物と共存していくうえで起こりえる事故。世界最悪と呼ばれるクラスではどれほどの被害になるのでしょうか。
世界三大事件とは
世界の獣害事件ではワニ・ライオン・トラがワースト3にランクイン。
日本には野生のワニやライオンがいないため、その被害はありません。
日本にすんでいるとぴんとこないかもしれませんが、世界には様々な大型危険生物がいて、人と隣り合わせに棲んでいます。村や町のちかくの森や洞穴で暮らしてる場合も。
彼らは無暗に人間に近づいてくることはありません。
しかし三大事件は共通して、猛獣が意図的に人を襲っています。
自然に人が入っていって獣に出会い攻撃されるのではなく、あちらから人里にちかづいてくるのです。
「食べる」という明確な目的のために。
に、人間を…?
そう。もともと食べるようなものではないのだが。
なんで食べるようになっちゃうの?
我々人間は牛や豚や鶏を食べますよね。
ライオンたちも食べます。
美味しいからです。
本来はそれが主食であるはずが、何らかの理由で食べられなくなり、しかたなく人間を狙うようになる。
生きるためにしかたなく。
「マンイーター」となるのです。
ナイルワニのギュスターヴ
ギュスターヴ。
以前に取り上げましたが、300人以上を襲ったともいわれる世界最悪の獣害事件です。
ブルンジという国の川にすむ巨大なナイルワニ、ギュスターヴはひっそりと人の側に近づき水中に引きずりこみ、多くの地元民が犠牲になりました。
事件があったのは1990年よりも以前。
現地の人々が何度も退治しようと試みましたが、厚い鱗に守られた巨獣には機関銃でさえ効かず、かすり傷をつけただけで失敗に終わりました。
ふつうナイルワニの成獣は4mくらいです。
ギュスターヴは6m越え。
巨大な体のため自然界のすばしっこい動物をとらえることが困難となり、動きが遅い人間を襲うようになったのではないかと言われています。
い…言われている?
まだ捕まっていないから真相が不明なのだ。
生きてるの?
悠久の時を生きる魔物が水の中から人間を狙っている。
怖いですね。
▼ギュスターヴの記事
ツァボの人喰いライオン
2頭のライオンが架橋工事中の現場を襲い、28人が犠牲になった事件。
俗に言うツァボの悪魔。
時は1898年。アフリカ大陸で起こりました。
アフリカってきくとサバンナのイメージだよ。
そうだな。草原のライオンが頭に思い浮かぶな。
このライオンたちは人間を狙ってキャンプ場に現れました。
原因はエサ不足。
食べ物となる動物がとれなくなるとネコ科の大型動物は人間を捕食対象にすることは知られていますが、まさにこの年、主食である水牛が牛疫という流行り病のために減少。
ライオンたちは満足に食べることができず、人間を狙いました。
彼らも命がけだ。人間を狙うのはリスクが大きすぎるからな。
重火器を持っているからね。
実際にライオンたちは最後、銃弾に倒れました。
ただそれまでに28人も餌食にしており、ツァボで起きたこの襲撃事件は現世において最悪のものとして遠く離れたこの日本でも語り継がれています。
▼ツァボの悪魔の記事
チャンパーワットのトラ
虎は陸上ではほぼ天敵がいないといわれる大型生物。森に棲み、ふだんはワニやオオカミ、鳥やシカなどの哺乳類を食べて暮らしています。
肉食であること、食べ物が無い時は人間を襲うという点ではライオンと同じ。ツァボのように大きな事件が起きています。それがチャンパーワットの人喰いトラ。
19世紀末、ネパールで1頭のトラがジャングルを通る人々を襲うようになり数十人が犠牲になりました。
犯人はメスのトラで、被害をくいとめるためにハンターが送りこまれました。が、仕留めることはできず被害者は200人を超えてしまいます。ついにネパール政府は国軍の投入を決定。
たった一頭の虎を相手に正規軍が出動した、まさに国をあげての魔物退治。
喰うか喰われるかー。
人と虎の戦いは7年にもおよび、最終的に襲われて亡くなった人の数は少なくとも436名。
実際にはもっと多いといわれており、単独の猛獣による事件としては最悪の被害を出したとしてギネスブックにも載っています。
▼人喰いトラの記事
以上が世界三大事件となります。
ここからは他の動物たちがひきおこした事件。動物ごとにまとめています。
悲惨すぎる熊害事件
熊。
わたしたちが住む日本には野生の熊が生息しており、ときおり山からおりてきて食べ物を探しているうちに人間と遭遇してしまうことがあります。そうなった時人はどうなるのか? ニュースではあまり詳しくは言いませんが、目をおおいたくなるほど悲惨な状態になります。
平成20年から令和3年までクマによる死亡者数は27人。
昔はもっと多かった。
昔の事件▼
- 三毛別羆事件
- 石狩沼田幌新事件
- 十和利山クマ襲撃事件
- 丘珠事件
- 秋田八幡平クマ牧場事件
- 乗鞍岳襲撃事件
こ、こんなに⁉
日本はもちろん、世界で起きたクマ事件のすべてをこちらの記事にまとめました。ここから各クマ事件に飛んでいただけます。
犬が怖くなる事件
次はちょっと身近な話題で犬。ご家庭で飼われているペットの話です。
飼育していれば甘噛みなんて日常的な話かもしれませんが、時として犬は本能にかられて牙をむくことがあります。
この記事では飼い犬に襲われたケースをまとめました。
鳥の危うい事件
鳥はめったなことでは人を襲いません。わたしたちが巣に近づかないかぎりは。
ですが時に人と鳥が衝突してしまうことがあります。
これは本当に衝突してしまった話。米国空軍機を撃墜したスゴすぎる鳥たちの話。
豚に食べられた事件
豚と聞くとあなたは何をイメージしますか?
食用のお肉。
はたまた愛玩用のミニブタか。
どちらにしても怖い生き物とは無縁ですよね。
動物園でもヤギやウサギと同じエリアにいるので草食で大人しい生き物という印象。
しかし、ご存じでしょうか?
豚は哺乳類を食べるんです。
人間を食べた豚の話は過去に世界中でいくつかあります。ここではその一部をご紹介。
食用として飼われていた豚に飼い主らが逆に美味しく頂かれてしまったお話。
人間のむごい事件
地球上でいちばんヤバイ動物は、これではないでしょうか。
人間。
強欲にかられた人間ほど恐ろしい生き物はありません。なんといってもここまで紹介した怖い動物さえも捕獲して、食べたり皮をはいで売ったりする生き物。
怖いですね~。
あんたも人間でしょ。
そんな最凶の生物がやらかしちゃった話。
サルのヤバイ事件
われわれ人間に近いおサルさん。賢いというイメージがあります。中でもずば抜けて頭がいいチンパンジーは人と同じく感情をもち、恨むこともある。
母親を人間に殺され、人間に育てられた「彼」は静かに復讐の炎を燃やしていました。
そして、恐ろしい事件を引き起こします。
他の動物と違い、食べるためではなく「襲う」ことが彼の目的でした。
その方法は…動物とは思えないほど人間じみて残酷なもの。
※残酷な描写があるので閲覧注意!
オオスズメバチの毒針
春から夏にかけてオオスズメバチは攻撃性を増します。近づかないのがベストですが、家の軒先に巣を作ることもあり、現代社会の悩みのタネになっている。
オオスズメバチは他の蜂すら食べてしまうほど攻撃的。人間の場合はその心配はありませんが、代わりに毒針の脅威があります。
いちど刺すと死んでしまう蜜蜂とちがい、オオスズメバチは何度でも刺すことができるうえに毒性が強いために非常に危険です。
刺されると人間の体は「毒を分解しなければ」と抗体を作り出そうとします。この抗体が強いショックを人間に与えて呼吸困難などの症状をひきおこす。
刺されたらおちついて毒を洗い流し、病院に行きましょう。
???の事件
それはオオカミだったのか魔物だったのか?
フランス史に刻まれた80人以上を食べた魔物。その姿から赤い魔物と呼ばれました。
フランス国王軍をもってしても解決できなかった連続殺人事件。解決したのはひとりのハンターでした。彼は魔物をうちとり英雄とたたえられましたが、後にある疑惑が彼につきまといます。魔物をさしむけ、人々を殺したのはハンター本人ではないのか…?
今に語り継がれる大昔の獣害事件▼
海で起こる悲劇
ここまでは丘の危険生物を紹介しました。もちろん海にも彼らはいます。世界最大の熊にして肉食性のホッキョクグマ、日本でも被害が出ているサメ、時おり潮流にのって外国からやってくるワニ…。
それぞれの危険すぎる生態と人間との事故についてはこちらから入って頂けます。
サメに関しては「世界最悪の7つの事故」もあるのでどうぞ。いずれも狂暴でパワフルな生き物なので事故も凄惨になります。閲覧注意ですよ。
世界の獣害事件まとめ
世界の獣害事件を動物ごとに紹介しました。この他にもアンビリーバボーな動物記事がたくさんあります。
▼動物図鑑はこちら