世界最悪といわれる獣害事件のひとつ「ブルンジのギュスターヴ」について解説しています。
ギュスターヴ
- ナイルワニ
- オス
- 推定で約1トン
- 推定6m
300人以上を食べたワニ
ギュスターヴというのはブルンジという国に棲むナイルワニの個体名で、現地の人々の話ではこのワニは住人を300人以上を食べたといわれています。
言われている、というのは他のワニによる被害も含まれている可能性が多分にあり、正確な被害数が分からないため。
ただこのナイルワニが大勢の人の命を奪ったのは間違いなく、世界のマンイーターに名を連ねています。
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危険な生き物として人々はワニの駆除を試みました。
重火器を用いて始末しようとしましたが、ギュスターヴの鉄鋼のような皮膚には効かなかったといいます。その身体にはいくつもの銃痕を刻んだだけで命をとるまでには至らなかった。機関銃でさえ効かないのです。
その名の由来
1990年代から現地に住み、生物を研究するフランス人により「ギュスターヴ」と命名されました。
2008年を最後に長らくギュスターヴは姿を消したので死んだと思われていましたが、2015年に水牛を捕食する姿が目撃され、生存が確認されました。
生態
通常のオスのナイルワニの全長は4m~4.5mなので目測で6mといわれるギュスターヴはかなり巨大であることが分かります。性別はオス。年齢は研究が進む前は100歳ほどではないかといわれていましたが後に推定68歳と発表されています。
4mでも大きなナイルワニの成獣。それが子供にみえるほどの巨体を誇るギュスターヴは地元住人に飼われている牛や馬を力ずくで水中にひきずりこみます。
そんなに強いなら自然界でエサに困ることはなさそうですが、なぜギュスターヴは危険を侵してまで銃をもつ人間を襲うようになったのでしょうか。
それには地元ならではの事情があるようです。
ブルンジ共和国
アフリカ大陸のほぼ中央に位置する小さな国で、戦前はドイツやベルギーの支配下に置かれていました。その後、内戦が起こり大きく揺れます。
1900年半ば頃、フツ族とツチ族の戦いが激化を極め、国を流れる川に多くの戦死者が捨てられました。その遺体を食べていたのがギュスターヴではないかというのです。人間の血肉の味を覚えたがために人を襲うのが当たりまえになったのか。
残念ながら真相は水の中にいるギュスターヴのみが知っています。
このギュスターヴを題材に作られたホラーパニック映画がブルンジ共和国から発表されました。日本では未公開ですが、後にウォルトディズニーがDVD化し、現在Amazonでレンタル・購入することができます。
「カニング・キラー/殺戮の沼地」
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