今日は世界でいちばん怖いもの知らずといわれる生き物について。その名はラーテル。日本ではなじみのない名前ですが、あのギネスブックも「怖いもの知らず」と認定している。
砂漠地帯にすむイタチ科の生き物。その正体とは?
引用:ウイキペディア
ラーテル
食肉目イタチ科ラーテル属
別名ミツアナグマ。
熊なの?
アナグマとは言いますが、熊ではありません。イタチ科です。
ハチの巣を襲う哺乳類という点では熊と同じですが、熊と違うのはその捜索方法にあります。
好物のハチミツを狙うラーテル。養蜂農家の舎を探すために他の生物と協力します。
他の生物?
オオカミやシャチのように群れで狩りをする生き物はいますが、種族の違う生き物同士で協力し合う動物というのは自然界でも珍しい。
このアンビリーバボーな捜索方法については後ほど。
ラーテルの生息域
ラーテルは乾燥地、森林、湿原などにいます。
夜行性ですが、昼間も行動する。単独、またはつがいで生活。木登りが得意で穴を掘ることもできる。
世界一の怖いもの知らず
繁殖期に気が荒くなり、大型動物にも攻撃をしかけます。
ラーテルは世界でいちばん気が強い動物だ
なぜ?
▼ラーテルが喧嘩をふっかける相手
- 人間
- ライオン
- アフリカスイギュウ
百獣の王に挑むとかどんだけ気が強いのこのイタチ⁉
ライオンがいない砂漠において生態ピラミッドの頂点にたつラーテル。イタチ科とはいえ食肉目なのでパンダやライオン同様、他の生き物を捕食して食べます。
何にでも手を出す「世界一の怖いものしらずの動物」とギネスが認定。
ヒグマやオオカミにも果敢に立ち向かいます。
小さな体と鋭いカギ爪
ラーテルの体長は平均で60~77cm、体重は7~13㎏。白いふちどりの灰色の毛皮に覆われた体は小柄で、とても大型動物にかないそうにはありません。
ラーテルが喧嘩をふっかける秘密は皮膚にあります。
伸縮性に優れ、固さをあわせもつ。非常に柔軟な装甲をまとっています。
ヒグマやライオンの攻撃をこの鎧で防ぎ、さらに大きく発達したカギ爪でアタック。
小さな体でパワフルなんですね。
Honey badgerの食性
ラーテルは肉食目。
哺乳類を捕食します。豹、ライオン、ワニ、ニシキヘビ…。
ニシキヘビって毒があるんじゃないのか?
そう、コブラ科のヘビは神経毒をもつ。
ラーテルは毒に耐性をもっているから大丈夫なのだ。
哺乳類の他には果実なども食べますが、中でもハチミツが大好物。
英名の「Honey badger」もここに由来しています。
直訳でハチミツアナグマ。
それではミツアナグマと呼ばれる由来をご紹介しましょう。
蜜教えの小鳥
先に少し触れた通り、ラーテルはハチミツを探す時に他の動物と協力し合います。
ノドグロミツオシエやウロコミツオシエなどの小鳥たち。
エモノを見つけると、けたたましい鳴き声をあげてラーテルの周りを飛びます。ハチの巣を見つけたことを伝え、その場所まで先導。
ラーテルは力任せに巣を破壊し、蜜をGet.
小鳥は報酬に蜜蝋をもらいます。
他種族とのチームワーク!
蜜教えの小鳥とHoney badger
というわけで今回は世界一怖いものしらずな動物ラーテルと蜜教えの小鳥についてでした。クマの動物研究ではアンビリーバボーな動物を多数扱っております。