山登りや山菜採りなどで山に入る時、どんなものを持っていきますか？ 食料…防寒具…。目的により違うと思いますが、人里から離れた場所にいくならクマよけスプレーを携帯したいところ。ここではなぜ必要なのか、どんなものが有効なのかを説明しています。
クマよけスプレーを携帯する理由
なぜクマよけスプレーが必要なのか？
それはあなたの身を守るためです。
日本にはクマが棲んでいます。
北海道には日本最大の陸生生物であるヒグマ。
本州以南に生息するツキノワグマ。
この2種類は野生です。
つまり動物園の檻に入っているわけではなく、山に普通に棲んでいる。
もしバッタリ遭ってしまったら、あなたならどうしますか？
クマに遭遇した時に備えよう
- 背中をむけない
- いきなり逃げ出さない
- 攻撃しない
- ゆっくり離れる
野性のクマと遭遇したらまずは冷静になることです。
背中をむけて逃げ出すと追いかけてきますので注意してください。
自然界において背をむけることは死を意味します。
また逃げても100％つかまります。クマは時速50キロで走りますので。
捕まったらどうなる？
捕まったからどうなの？ という話。
ヒグマは犬と違い、大きいです。襲われても犬であれば撃退できる可能性がありますが牛などの家畜の首を一撃でふきとばす筋肉の塊に本気で襲われれば人間などひとたまりもありません。
なお雑食性ですが、稀に人間を食べることがあります。
それほど危険性が高い生き物なので出会わないようにする必要があります。
山登りをする際はクマの習性を学ぶ、現地の情報を収集する、クマが出没した場所には近づかないようにするなど。熊鈴などの携帯も有効とされていますが、これは人間に慣れたクマだと逆効果になりうるのでここでは紹介しません。
それでもクマに出会ってしまったら
気をつけていても不意の出来事というのはあると思います。
自然でクマに出会ったら落ち着いて行動しましょう。
クマがこちらに気づいていない場合
静かにその場を離れる
クマがこちらに気づいて近づいてくる場合
(人間と認識せず近づいてくる)
両手をあげたり優しく話しかけることで人間と知らせる
人間とわかっていて近づいてくる
この場合も同じくまず人間であることを知らせますが、それでもなお近づいてくる場合はクマスプレーをスタンバイ。いざという時に備えます。
このようにクマの出方により、人間がとるべき対処は変わりますが、相手は野生の獣。必ずしも人間の常識が通用するとは限りません。
あくまでも多くのケースではこうするのが最善でしたと、過去のデータに基づいて注意喚起がなされているだけです。自然界において絶対などという言葉は存在しません。
だからこそ最終手段が必要なのです。
クマよけスプレーは最終手段
本来、クマは人間を避けますが、状況により興奮して攻撃してくる場合もあります。
そういう時のためにクマよけスプレーを携帯しましょう。
クマよけスプレーの主成分はトウガラシエキス。天然の赤唐辛子で出来ています。
液状の強烈な成分をくらうとクマは目や鼻、口に痛みを感じ、もだえ苦しみます。その間に逃げようというもの。
けしてクマを殺すものではありません。あくまでもあなたの命を守るための手段です。
いちどでも人間を襲い怪我をさせたクマは射殺されます。これは一度ひとの血の味を知ったクマはまた人を襲うという習性にもとづくもの。クマに人間を攻撃させないことがクマの命を守ることにも繋がります。
迷わず携帯しましょう！
人間にむけて噴射しない
スプレーを携帯する場合はいつでも取り出せるようにホルダーやポケットなどにいれておきましょう。使い方をよく読んで。練習するのはいいですが、間違っても自分の顔にふきかけないように気をつけてくださいね…。えらいことになりますので(泣)
練習用のスプレーもあります。
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ネットで買えるクマよけ
ここからはネットで買えるクマよけスプレーをご紹介します。
なお、ヒグマとツキノワグマでは最適なスプレーが違いますので、北海道に行く際はヒグマ用を選んでください。ヒグマ用のスプレーはより強力なので取り扱いには十分に気をつけてください。
おすすめスプレー
ヒグマに対応した強力スプレー
UDAP
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ホルスター付き。イエローストーン国立公園推奨品。アメリカ森林警備隊も採用。日本の府県市町、電力送電関連会社、林業などの一部機関で採用されている。有効射程は9メートルと長め。不燃性ガス使用品。
ツキノワグマ専用のスプレー
B‐609‐CS
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ツキノワグマの生息する本州、四国の山登りであればこちら。
クマだけでなく、イノシシ、犬、サルなどにも使用可能。専用のホルダーがついているのですぐにとりだせます。中型軽量で持ち運びしやすいです。
全国の県警察、国公立機関、地方自治体で採用。
噴射射程距離は約5m。
ここではクマよけスプレーの必要性とおすすめ品を紹介しました。なお、クマの習性について詳しく知りたい場合は記事が多数ございますのでご自由にどうぞ。
▼クマによる凄惨な事件
