クマの動物研究、今日は「クマの生態について」。
クマと一口に言っても世界には多種多様なクマがいます。ここでは全種類のクマの生態について紹介。
クマについて
クマ(熊)は食肉目クマ科の構成種の総称。
属するのはジャイアントパンダ、マレーグマ、ナマケグマ、メガネグマ、クマ。
※滅びた種は含みません。
これらのクマが生息するのは以下の地域。
- 北アメリカ大陸
- 南アフリカ大陸
- ユーラシア大陸
- インドネシア
- スリランカ
- 台湾
- 日本
- 北極
クマの種類
●ジャイアントパンダ亜科
●ジャイアントパンダ属
ジャイアントパンダ
●メガネグマ亜科
●メガネグマ属
メガネグマ
ショートフェイスベア
●クマ亜科
●マレーグマ属
マレーグマ
●ナマケグマ属
ナマケグマ
●クマ属
アメリカグマ
ヒグマ
ホッキョクグマ
ツキノワグマ
日本にいるヒグマとツキノワグマはクマ亜科クマ属なんだね。
クマの生態について
現存するクマ(熊)の中で最大種はホッキョクグマ。体長2mから2.5m、体重300㎏から800㎏。
最小種のマレーグマで体長1mから1.5m、体重27㎏から65㎏。
種類によって色味は違うが、おおよそはもふもふと豊かな毛皮、短い尾、太くて短い脚、大きな身体をもつ。
視覚や聴覚はずば抜けているわけではない。
代わりに嗅覚は恐ろしく発達しており、犬の7倍といわれる。
ちなみに犬は人間の数千倍から一億倍の嗅覚をもつぞ。
頭は大きく、くるんとしたつぶらな瞳と丸くて小さな耳。
顎が発達しており、歯の数はナマケグマが40本、他のクマは34本から42本。
寿命は25年から40年と比較的長い種が多い。
長く湾曲した鉤爪を有する。物を引き裂いたり、地面を掘り起こすのに最適だが、物を掴むことはできない。ただしジャイアントパンダだけは例外で笹を食べるために進化しており、物を掴むことができる。
パンダもクマの仲間なんだね。
クマという生き物は生物学上、イヌ科やアライグマ科と比較的類縁関係が近いのです。
生息地と生態
クマ(熊)という生き物は緑の無い北極に生息するホッキョクグマをのぞき、総じて山岳地帯や森林に生息する。
寒い地方、冬季に食べ物が少なくなる地域に棲む個体は「冬眠」を行う。
冬眠中は体温が下がり、呼吸数や心拍数が減るとともにエサや水を口にしなくなる。排せつや排尿もしない。
成獣のメスは7~8ヵ月の妊娠期間の後に約1~4頭の子供を産む。平均して2頭。冬眠を行う種は冬に穴ぐらの中で出産する。
食性について
ほとんどのクマは植物食よりの雑食性だが、ホッキョクグマだけは肉食である。
北極には食べられる植物がないからね。
自然に順応したホッキョクグマは他のクマと違い、首が長いのも特徴。これは海を泳ぐ時に海面から顔をだして呼吸するためである。
人間との関係
クマと人間の関係について。
日本の北海道でもそうですが、クマによる農作物の被害や人間との事故などは昔から問題になっていました。
とくに森林をけずって都市開発が進む現代では問題が顕著で、宅地開発で住処を奪われたクマがエサを求めて人里におりたり、そうしたことから人を怖れなくなったクマに山菜とりをしていた人間が襲われるなど、昔とは違う問題も増えています。