今回は札幌で起きた丘珠事件について。
※おかだまと書いて丘珠と呼びます。
2021年丘珠男女4人襲撃事件
2021年、6月18日未明。
札幌市東区の住宅街に突如、熊が現れました。
警察に住民からの通報が入ります。
北海道警札幌東署によると、クマは体長1.5〜2メートルほどのオスとのこと。
熊は南西に移動し、そこで70代の男性、80代の女性を次々に襲います。
住民たちは「クマが出るなんて」「この辺りに出たことはない」と驚きをあらわにしました。
2人の男女に裂傷を負わせた熊はさらに移動。
そこで40代の男性を襲い、コンクリの地面に引き倒します。
▼当時のニュース
youtu.be
住宅街を走り回る熊
太っているようにみえるヒグマ。実は筋肉とエネルギーの塊です。言うなれば、おすもうさんと赤ちゃんくらいの差がある。
このヒグマは赤子の首をひねるようにやすやすと成人男性をふりまわし押さえつけました。男性は胸の骨を折る重症です。
ヒグマは最強の陸生生物です。
最強と言われる北の自衛官でさえ一撃ではねとばしてしまう。
自衛官を一撃でノックアウト
さらに移動したヒグマ、今度は何を思ったか、陸上自衛隊丘珠駐屯地に乱入。
朝の7:55頃の出来事でした。
門番をしていた自衛官が気付き、すぐに鉄門扉を閉めようとしますが、ヒグマは力ずくで中に押し入ります。
男性隊員は攻撃を受けてその場にダウン。
自衛官の名誉のためにつけ加えておきますが、先ほども言ったようにヒグマからすれば人間はみんな、赤子同然です。警官であろうが自衛官であろうが関係ありません。
車に轢かれたら誰でも死にますよね?
日本のヒグマは1.6~2.3メートル、体重は150~250キロにもなる。
過去には520キロの超大型ヒグマも確認されています。
だからどんなに鍛えていてもこの場合はあまり関係がない。
勝てるのは猟師さんだけです。
丘珠空港近郊で射殺
駐屯地を出た熊が次に向かったのは丘珠空港。
敷地内でその姿が確認された為、空港は一時閉鎖、10便が欠航に。
警察から要請を受けた地元猟友会が現着。
空港近くの草むらへとクマを追いつめ、5発の弾を発砲。的確に的を撃ち抜き、事件は収束しました。
なぜ射殺なのか?
これは熊が学習する生き物であるため。
人間の血の味を覚えた熊は次も人を襲います。人間を「カンタンに獲れるエサ」と認識してしまうからです。
その可能性にかけるには日本人が過去に味わってきた経験は凄惨すぎました。
日本史上最悪の食害事件といわれる三毛別ヒグマ事件、二番目の石狩沼田幌新事件、三番目の十和利山クマ襲撃事件…。
多くの人がクマに食べられてきました。
その中には「1878年丘珠事件」も。
そう。今回の事件が起きた丘珠(おかだま)の地で過去にもヒグマによる獣害事件が起きていたのです。
丘珠事件は以前紹介しました。
日本史上四番目の熊害事件【札幌丘珠事件】人の愚かな欲望が生んだ悲劇 - クマの動物研究
事件のまとめ
令和の丘珠事件で怪我をしたのは男女4人。
朝のゴミ出し中の70代の男性、80代の女性が襲われて軽症。
40代の男性が骨折などの重症。
40代の自衛官は左脇腹を爪で裂かれたが、命に別状は無し。
たった数時間で4人が重軽傷。野生のヒグマの強さがよく分かる事件でした。
追記:2022年4月、再び札幌市で人間がヒグマに襲われます。
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