クマの動物研究

副業ブログと猛獣事件を研究しています。

【実話だった】グリズリーの映画は食害事件で死んだ男性の遺作。消えた音声が恐ろしすぎる!

f:id:cumata-tan:20210713141125j:plain
アラスカのグリズリー(灰色熊)による食害事件。後半です。


世界のヒグマ事件
「グリズリーマン」

グリズリーマンとは

ティモシー・トレッドウェル。熊の保護・生息地保全団体『Grizzly People』を設立したアメリカの環境活動家。
クマと心を通わせていたが最期は恋人とともにクマに喰われた。

ティモシー・トレッドウェル


ティモシー・トレッドウェルは毎年、国立公園の沿岸でキャンプをして初夏を過ごした。
クマを見るためだ。

「ハイイログマの聖域」と呼ばれる場所。

彼は観察対象であるクマに異常なほど接近することで知られており、時にはその身体に触れたり、子供のクマと遊んだりした。

「いつも熊に注意して行動しており、この行為は動物との信頼を育むものである」
と彼は主張。


また遭遇したクマを名付け、毎夏一貫して同じクマを観察することにより、「彼らとの永続的な関係を築いている」のだそうだ。

日本でヒグマといえば北海道。エゾヒグマの性質をよく知る現地の方ならば、彼のこの言動がどれだけ危険か、お分かりになるだろう。

あのムツゴロウさんでさえ、ライオンに指を食べられた。

人間は理解しているつもりでも、本当に理解していたとしても、野生の本能というものは獣自身にさえどうすることもできない。


ヒグマは子供のころから人間に育てられていてもある時期にとつぜん野生の本能が目覚め、獰猛な性質になる。

親も同然の飼い主を頭から食べてしまう、そういう生き物だ。
ヒグマが悪いわけではない、ただそういう性質なのだ▽
cumacuma-cuma.com


ヒグマのことを知り尽くした男。
なのに彼は何故、近づいたのか?

f:id:cumata-tan:20210223193147j:plain
アラスカの地にて
ルールを守らない?


「ティモシーはあらゆる公園のルールを破っていた。クマとの距離、野生生物への嫌がらせ、自然のプロセスを妨害する。彼の個人的な使命は公園の理念と矛盾していた」
アラスカの生態研究学者は証言する。

「ティモシーの死は悲劇だが、容易に予見できたことだ」と。

問題行動が多かった?

ティモシーが熊と過ごした数年間、何度か混乱が起きている。
アメリカ合衆国国立公園局は彼や彼の団体の行動に懸念していた。

というのもティモシーは。
公園局側からすれば、よく問題を起こす人物だったからだ。当局の資料によると少なくとも彼は6つの違反行為をしている。


●無免許で観光客を案内した
●制限を超えて同じエリアでキャンプ
●不適切な食料の保管
●野生動物への嫌がらせ
●訪問者やガイドとの衝突

…などなど。


また、キャンプ周辺に電気柵を設置することを拒否。
熊除けスプレーの携帯も拒否。
身をまもる術を自ら捨てていた。

実はティモシーは以前、熊よけスプレーを使用したことがあった。

「それでクマが苦しい思いをし、私の胸も痛んだ。だから使わないし携帯もしない」

結果的に、この理念が彼から命をとりあげることになった。

f:id:cumata-tan:20210223193208j:plain
熊を愛した末の惨劇

運命の日


その日、ティモシーは恋人と共に国立公園を訪れた。
公園ときくと私たちは近所の公園を思い浮かべるが、このアラスカの国立公園は大自然そのもの。
野生の動物が暮らす広大な草原。


恋人のエイミーさんはグリズリーを怖れていた。
その認識は非常に正しく、恐れが現実になった時の彼女の恐怖と痛みはいかばかりだったことか。

ともあれその時はクマを恐れる彼女をなだめ、ティモシーは川の近くにキャンプ・イン。

異変

13年間クマに接してきた。
ヒグマのプロ、ティモシー。

この日がいつもと何か違っていたとしたら、それは、彼が例年公園にいる時期よりも遅かったという点だ。

木々が色あせる季節。
クマたちは冬になる前にできるだけ多くの脂肪を体に蓄えようと食いこむ。夏季よりも増して食べ物を欲するため攻撃的になっていた。

しかもこの時、ティモシーと親しいクマたちはすでに冬眠に入っており、他の場所から見知らぬクマが移動してきていた。冬眠に耐えられるだけの栄養が確保できずに食べ物を探していたと思われる。

つまりティモシーの言うように「彼と信頼関係を築いたクマたち」はおらず、彼のことを知らない、食べる物に飢えたヒグマが徘徊していた。

亡くなる数時間前にティモシーが撮影した最後の映像の中には、サケを求めて何度も川に飛び込んでいくクマの姿が写っていた。

ティモシーはその映像の中で、「その熊の近くでは全く安心できなかった」と述べている。
肌で危険を感じとっていたのだ。

f:id:cumata-tan:20210223193232j:plain
灰色熊
遺体発見


翌日、ティモシーがあらかじめ頼んでいた迎えのヘリが到着。
パイロットはティモシーとエイミーの元に向かったが、彼らのキャンプ地にその姿はなく、ただ熊がウロウロしていた。


地元の公園管理者に連絡が入る。
調査の結果、バラバラになった遺体の一部が発見された。残りはヒグマにより、ほぼ食べられたとみられた。

キャンプ地とその周辺にいたハイイログマ2頭がレンジャーによって射殺された。
カトマイ国立公園85年の歴史上において初めての熊による殺人だった。

最期の声?


現場でティモシーが使用していたビデオカメラが発見されている。
警察の発表によると、6分間のテープにはヒグマがティモシーを襲い殺害した時の叫び声が記録されていたという。


※音声がネットに流出。

クマ:わたしも聴きました。
あれは誰かが作ったフェイクではないかといわれていますが、そうであることを祈りたいほどリアルで、吐き気がしてきたので途中で視聴をやめました。

真偽はともかく、ああいう死に方はしたくない。
心底からそう思いました。
今は削除されていて聴くことができません。


f:id:cumata-tan:20210223193227j:plain

クマは人を食べる

ヒグマは稀に人間を食べることがある。
それはヒグマのプロであったトレッドウェル氏もよく理解していただろう。だからこそパーク側も口を酸っぱくして「不用意に近づくな。せめて撃退スプレー持てよ」と注意していた。


ふつう野生の熊は人間を怖がって近寄ろうとはしないが、食べ物に困っていると狙ってくることがある。川で魚をとろうとしていたことからも問題のクマが食べ物を求めていたのは間違いないし、実際に二人は食べられている。


ヒグマがお食事モードになったら人間が走って逃げきることは不可能。
トップスピードはあのウサインボルト氏よりも早い。
車で逃げるか、銃でもない限り、この状況で助かるのはまず無理だっただろう。

f:id:cumata-tan:20210223193152j:plain

ティモシーの言葉

「私は文明が嫌いで、都市にいるより自然の中でクマと一緒にいる方がいい」

「野生の熊との初めての遭遇で、人生を賭けた仕事と言うものを見つけた。今まさに、自分の運命が熊たちとからみ合った事を知った」


▽前半
cumacuma-cuma.com


▽実録グリズリーマン

グリズリーマン (Grizzly Man)

グリズリーマン (Grizzly Man)

  • ヴェルナー・ヘルツォーク
Amazon


▽この事件を題材に作られたパニック映画。怖いです。

ブラックフット(字幕版)

ブラックフット(字幕版)

  • ミッシー・ペリグリム
Amazon


▽他のヒグマ事件
cumacuma-cuma.com
cumacuma-cuma.com
cumacuma-cuma.com
cumacuma-cuma.com