こんにちは、クマです。
例年なら夏休みもあとわずか。
学生さんたちは必死で宿題を片付けている頃ですね。
※2020年8月28日執筆
動物の事件を記事に起こすクマのブログ。
本日はそんな夏休みも終わりというまさに今頃の時期に海に出かけて、サメの餌食になってしまったという非常に痛ましいニュースです。
天草遊泳中女子中学生サメ襲撃事件
目次
事件の概要
事件が起きたのは39年前の夏。
1982年8月29日ー。
熊本県天草郡大矢野町沖。
羽干(はぼし)島の近海。
熊本市の男性会社員Aさんの一家が、ヨットで海水浴を楽しんでいた。
Aさんと奥さん、中学生で長女のB子さん(13)・2人の弟さん。
そしてAさんの同僚たち。彼らは同僚所有のヨットで海に出ていました。
2時間ほど過ぎた頃ー
B子さんと2人の弟が「泳ぎたい」と言い出したので、Aさんは子供達に救命胴衣をつけ、さらに命綱を体に結ばせてから海に入れた。
ヨットをゆっくり動かしながら3人の子供たちを引っ張っていく。
3人は扇形に拡がり、B子さんが真ん中。
30分程たった頃。
それまで楽しく泳いでいた姉弟たちの方から声があがる。
B子さんだ。
「お父さん(ロープを)引っ張って…」
異変を感じとったのだろうか。
Aさんはロープを引っ張って娘を引き上げようとした。
次の瞬間ー
叫び声とともにB子さんは海に沈み、海面が鮮血に染まった。
Aさんはロープを引っぱり、力ずくでB子さんを助けあげたが、彼女は下半身が無かった。
胸の下半分から下腹部にかけて喰いちぎられ、内臓はほとんど無く即死状態だった。
遺体に歯型が残っていたことから、サメによる仕業だと思われる。種類は不明だが、シュモクザメではないかという推論だ。
この付近はサメの多い海域であった。
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解説
このニュースを初めて知った時は、衝撃を受けました。
まず事件が起きたのが日本であること、被害者が女子中学生ということ。
遺体の痛ましい状態。
たった一瞬で身体をもっていかれるほどサメの力は凄いのだと再認識しました。
お父さんの目の前で亡くなった、というのも悲壮な限りです。
日本ではサメに人が喰われたという話は最近は聞きませんが、過去には死亡事故がいくつかあり、その中でも女子学生が犠牲になったというのは類がない。
痛ましいの言葉しか出てきません。
この事件を取り上げるにあたり、日本に棲まうサメを調べました。
まだまだ暑い日が続く中、これから海のレジャーを計画している方もいらっしゃると思います。そんな方々に海の知識としてご活用頂ければと思います。
群れで襲い来るシュモクザメ
まずは今回、犯人と推定されているサメ。

シュモクザメ🔹🔹🔹🔹🔹
メジロザメ目のシュモクザメ科(Sphyrnidae)に属するサメの総称。
頭部が左右に張り出してその先端に目と鼻孔があり、和楽器を打ち鳴らす丁字形のしゅもくのような頭の形をしていることから「撞木鮫」、英語では頭を金槌に見立てて「Hammerhead shark」(金槌頭のサメ)と呼ばれている。
サメとしてはめずらしく群れを成して行動する。その数は時には数百匹の単位に及ぶことがある。
🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹
日本には他にもサメがいます。
世界の御三家
世界にサメは数いるけれど、その中でも御三家と呼ばれるのがホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメ。
獰猛な性質や人を襲った事件の数などからトップ3に入っている。
だがこれには理由がありまして。
御三家はいずれも沿岸性であり、沿岸漁業中の漁師、近海で潜るダイバー、陸近くで波にのるサーファーらとの不幸な事故によるものです。
事実、日本で報告されている事故はそうしたものが多い。
はい日本にもいます。ぜんぶ。
なんにせよ、要警戒レベルです。
他にもいる、日本のサメ
●シロワニ
●オオワニザメ
●アオザメ
●ヨゴレ
●ヨシキリ
中には大人しい性質のサメもいますし、ヨゴレやイタチザメのようにとりあえずなんでも口にいれてしまうサメもいます。
海で遊ぶ時の注意点
サメを見かけたら、大小に関わらずその場をそっと離れましょう。
「小さいし、大人しいから、大丈夫だろう」とその場にとどまったり、触ったりすると、イライラしたサメに思わぬ攻撃を受けることがあります。
わたしたち人間がそうであるように、いきなり見知らぬ人におしりを触られたら、他の生き物も不快なんです。
出血している時に海に入らない
サメは極微量の血液でも数キロ先から嗅ぎつける、といいます。実際に嗅覚が大変優れているようで、日本でも戦時中、戦艦が沈没し、海に投げ出された兵士たちにサメの群れが集まり、餌食になりました。怪我をしている時は浜辺で楽しく遊びましょう。
夜の海でレジャーをする場合
サメは光にも寄ってきますのでご注意を。
サメがいなくても夜の海は危険ですが。
安全対策としてはひとりで海に入らないこと。サメに襲われた時はもちろん、足がつったりして溺れることも想定して、2人以上で遊ぶようにしましょう。
また、最近はコロナの影響で海開きをしていないことからライフセイバーさんのいない海水浴場もあります。そういう所に行く場合はなるべく海に慣れた人がいると安心ですね。
熱中症にも気をつけて。
楽しく安全にレジャーを楽しんでください。
お読みくださりありがとうございました。
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