天草サメ害死事件で遊泳中の女子中学生が被害に。群がるシュモクザメの恐怖。


最近、サメの目撃情報が続いています。

2021年の夏にはサーフィン中の男性が大型の海洋生物に襲われて大怪我をするという事故も起こりました。
しかし、サメはけして今年になって急に現れた訳ではありません。


サメは太古から海に棲んでいます。過去には人との間に悲惨な事故がいくつもありました。


天草遊泳中女子中学生サメ襲撃事件

日本の熊本県の沖合で起きたサメの食害事件。夏休みも終わりという時期に女子中学生が家族や知人と海に出かけてサメのエジキになってしまった。

今回はこの事件をとりあげました。

天草遊泳中女子中学生サメ事件


今から40年前。
熊本天草の海で家族とヨットで遊んでいた女子中学生が海の中でサメに襲われて死亡した。種類はシュモクザメとみられている。

シュモクザメ

熊本の海で起きた


事件が起きたのは夏。
1982年8月29日ー。

熊本県天草郡大矢野町沖。
羽干(はぼし)島の近海。

熊本市の男性会社員Aさんの一家が、ヨットで海水浴を楽しんでいた。

Aさんと奥さん、中学生で長女のB子さん(13)・2人の弟さん。
そしてAさんの同僚たち。彼らは同僚が所有するヨットで海に出ていた。

事件発生

2時間ほど過ぎた頃ー

B子さんと2人の弟が「泳ぎたい」と言い出したので、Aさんは子供達に救命胴衣をつけ、さらに命綱を体に結ばせてから海に入れた。

ヨットをゆっくり動かしながら3人の子供たちを引っ張っていく。
3人は扇形に拡がり、B子さんが真ん中。

30分程たった頃。

それまで楽しく泳いでいた姉弟たちの方から声があがる。
B子さんだ。


「お父さん(ロープを)引っ張って…」

異変を感じとったのだろうか。
Aさんはロープを引っ張って娘を引き上げようとした。


次の瞬間ー

叫び声とともにB子さんは海に沈み、海面が鮮血に染まった。

Aさんはロープを引っぱり、力ずくでB子さんを助けあげたが、彼女は下半身が無かった。


胸の下半分から下腹部にかけて喰いちぎられ、内臓はほとんど無く即死状態だった。


遺体に歯型が残っていたことから、サメによる仕業だと思われる。種類は不明だが、シュモクザメではないかとみられている。

この付近はサメの多い海域であった。



誰もが遊べる海域での事故でした。
 
サメに人が襲われる事故は現在でも世界中で起こっていますし過去には悲惨な死亡例が数多くありますが、女子学生が犠牲になったというのは類がありません。



シュモクザメ

シュモクザメについて

メジロザメ目のシュモクザメ科に属するサメの総称。

頭部が左右に張り出してその先端に目と鼻孔があり、和楽器を打ち鳴らす丁字形のしゅもくのような頭の形をしていることから「撞木鮫」、英語では頭を金槌に見立てて「ハンマーヘッドシャーク」(金槌頭のサメ)と呼ばれている。

シュモクザメの生態を見る


サメとしては珍しく群れを成して行動する。
その数は時には数百匹の単位に及ぶ。

天草サメ事件まとめ


今回は天草の海で起きたサメ事故について解説しました。おさらいしたいポイントとして沖合での事故、遊泳中であったこと、また被害にあった女子中学生は月経中だったとの情報もあります。サメは一滴の血でも2キロ先からかぎつけるともいわれていますが、実際には刺激臭に反応する生き物でそれが原因とは言い切れません。

  • 熊本の沖合で起きた
  • 被害者は遊泳中だった


次は世界各地で起きたサメ事件です。クマの動物研究では世界各地で起きた獣害事件をとりあつかっていますのでご回覧ください。
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