ヒグマに敗れて滅びた超巨大グマ「ショートフェイスベア」

今日は熊の祖先について。現世にたくさん種類があるクマ科、もとをたどるとアメリカンサイズのグリズリーも真っ青という超巨体躯だったというお話。

 

熊ちゃん

そんなに大きいのか?

 

一説には2000㎏を超えたのではないかともいわれている。超巨大グマ。名前をアルクトドゥスと言いまして、古代のアメリカ大陸をのっそのそと歩いていた。

 

アルクトドゥスというのは学名で「ショートフェイスベア」と言う方が通りがいいかもしれません。

 


顔が短いのか?

 

クマ

そうだ。前後に短い。みて。

 

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画像引用元:ウイキペディア

 

横に広い吻部、長い四肢、短い胴部が特徴的なショートフェイスベア。

ネコ目クマ科メガネグマ亜科属の哺乳類。

新第三紀の後期鮮新世から第四紀の後期更新世にかけて南米アメリカ大陸に生息した。

 


しんだいさんき?

 


今から500万年~500万年前の時代だ。

 

だいたい我々ヒトの祖先が発展した頃です。

人になる前の猿類はこの超巨大グマを目にしていたということですね。

 


顔はメガネグマに似ていたようだ

 

▼メガネグマ

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画像引用元:ウイキペディア

 


どれだけ大きかったんだ?

 

現在見つかっている標本の骨から推察されるショートフェイスベアの体格は超巨大。

アルクトドゥスで900㎏から957㎏。

体長2.5~3m。立ち上がると3.4~3.7m。

 

後世にもう一種類、アルクトテリウムというショートフェイスベアが出てくるのですが、そちらは2000㎏にもなったそうです。

 


2000㎏って何㎏だ?

 

2トントラックと同じですね。軽のバンで6台から7台分くらい。

 

まさに巨獣。

どんな生活をしていたのか、というのは推測するしかありませんが、主に草原や林を住処にし、その体躯で力任せに他の動物を獲っていたと思われます。

 

体が大きいので現在のヒグマのように俊敏に動けるとは考えにくい。

すばしっこい草食動物よりは自分と同じ大きな獣が補食対象だった。

ならば当然、戦いに勝つため性格は獰猛で、その爪は鋭かったことでしょう。

 


現在の熊はだいたい雑食だけど、肉食だったのかあ。

 

それは分かりません。

 

人間が支配している現代と違い、大自然には多種多様の生物が闊歩していた。とくにこの鮮新世はアメリカ大陸間大交差によって北と南の行き来が可能になったことで、生物の進退が活発だったと思われる。

 


アメリカ大陸間…何?

 

アメリカ大陸間大交差

現在のアメリカ大陸は北と南で分かれているようにみえてパナマ地峡という道でつながっています。古代、二つの大陸は海によって隔てられていましたが、このパナマ地峡ができたことで両大陸を行き来できるようになったのです。

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画像引用元:ウイキペディア

 

それまでその地域にいなかった生物が流入してきたことで、生き残る種族もあれば、滅びる種族もある。

このショートフェイスベアはそんな時代で生き残らなければならなかった。

 

その巨体を維持するために、植物や動物の死肉も食べていた可能性はあります。

 


でも結局は滅びたんだろ?

 

ショートフェイスベアは、ヒグマの台頭により滅びたといわれています。

 

ヒグマ

世界に分布し、我が国日本では北海道に生息している。

陸生最強の生物として食物連鎖の頂点にたつ。

 


ヒグマの方が小さいのに負けたのか?

 


恐竜だって滅んだだろ

 

陸ではティラノサウルスが滅び、ゴキブリが生き残った。

海ではメガロドンが滅び、小さなサメが生き残った。

 

大きな身体を維持するには大量のカロリーが必要になります。それだけのエサを確保するのは大変なこと。少しのご飯で生きられる体をもっている者たち、または必要に応じて食べる物を変えられる種族が生き延びました。

 


パンダとかそうだよな。

 

現在ではベジタリアン(草食)で通っているみんなのアイドルは、エサとなる竹がなくなればシカでも豚でも食べることができる、順応性をもっています。

 

育てるのが難しいといわれるパンダ。真に生命力が弱いのであればとうに滅んでいるでしょう。大人しそうにみえて意外とタフなのです。

 


人間をぼこってたヤツが何匹かいたな。

 

興味があればどうぞ。

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現在の熊はほとんどが雑食。

 

生物のルーツをたどると、「なぜ草食なのか」「なぜ雑食なのか」ひとつひとつに理由があります。

 

ショートフェイスベアは進出してきたヒグマにエサを奪われ、その巨躯ゆえに十分なカロリーを得ることができずに滅びた。

 

ということで今日は古代の超巨大グマについてでした。

クマの動物研究では主に現代のヒグマやツキノワグマによる獣害事件を扱っています。

 

クマ

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