ゆっくり茶番劇【騒動】ついに終焉。柚葉氏が白紙撤回で界隈は拍手喝采。

世間で話題になっているゆっくり茶番劇【騒動】。渦中のユーチューバー本人だけでなく、色んなところに飛び火しました。ここでは「何それ? 美味しいの?」という方にも分かるようにいちから解説していきます。

 

まずはゆっくりとは何ぞやという所から。

 

ゆっくりとは

YouTubeの「ゆっくり動画」のこと。ゆっくり茶番劇、ゆっくり解説などがある。基本は魔理沙(霧雨魔理沙)と霊夢(博麗霊夢)というふたりの女の子*1が登場し、会話形式で話を進めるというもの。

 

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▲霧雨魔理沙(主が描いたファンアート)

 

動画のテンプレートのようなもので、2人の「ゆっくりしていってね!」のフレーズで知られる。

www.youtube.com

環境が整っていれば誰でも作ることができるため、多数の「ゆっくり動画」がUPされています。作り主、提供元ともに「自由にお使いください」の精神。

 

 

ゆっくり動画はどんなもの?

ジャンルはバラバラです。テレビ番組の解説をしている人もいればゲーム実況をしている人、歴史の解説やニュースをとりあげる人、食生活から飛行機まで千差万別。

 

  • ゆっくり実況・茶番劇(ゲーム実況など)
  • ゆっくり解説(事件や歴史の解説など)

 

作りこまれた動画も多いので、その分野に興味がある人にとっては勉強になる。

 

熊ちゃん

クマさん、ゆっくり好きだよね。

 

クマ

大好きだー。家にいるときはひたすらエンドレス。

 

こういう長丁場なファンが多いゆっくり界隈で、いま騒動が起きています。

 

ゆっくり茶番劇商標登録問題

 

2022年5月15日。ユーチューバーの柚葉氏が「ゆっくり茶番劇」の商標権を取得したと公表した。

同商標の使用に関して10万円の使用料がかかると自身のTwitterで公言したため、即座に大炎上。

 

商標権の取得に関わった弁理士事務所にまで飛び火、同事務所は爆破予告があったことを公表。警察が動く事態にまでなった。

 


電車が止まったってネットで見たよ。

 

その事務所が近くにあったからではないかとSNSで意見があがっている。

mdpr.jp

 

ゆっくりの商標登録に関して

 

商標は商品や事業者が提供元と他者を区別するために使用する標識をいう。

 

商標は長年使い続けることで世間からの認知が深まるため差別化、つまりブランド構築につながることから特許や著作権同様に法律で保護される。

 

今回柚葉氏が商標登録したんのは「ゆっくり茶番劇」という文字に対して。

つまりYouTubeのタイトルやタグでこの7文字をつけたらお金もらうよということ。

※文字をつけなければ対象外。実況や解説などは類似商標でセーフ。

 

 

無関係の第三者「金払え」に反発の声

 


ゆっくりというのはこの人が作ったの?

 

クマ

違う。

 

魔理沙と霊夢たちゆっくり系のキャラは東方Projectの二次創作品であるため、原作者であるzun氏と東方Projectに権利がある。

ただ商標登録というのは専門家によると自分が作ったものでなくても可能だそう。

 


なんでこんなに炎上しているんだ?

 

柚葉氏が炎上した2つの理由

 

1,登録公報発行日である令和4年3月4日から商標登録の異議申し立ての期限である2カ月以上経過してから公表したこと。

 

つまり何か文句があったら言って来てねという期間が設けられている。その期間がすぎるのを待ってから柚葉氏は自身の動画とTwitterで「商標権取得」を公表した。

そのやり方が卑怯だと、炎上した。

 

2,ライセンス料10万

 

柚葉氏はTwitterでゆっくり茶番劇の使用について「年間10万のライセンス料が発生」すると示唆。

 

今までは東方の厚意によって誰でも作ることができたゆっくり動画。

しかし関係のない人が横から出てきて、明日からゆっくり茶番劇を作る人はライセンス料を払ってねという。

これにゆっくり界隈の人々は猛反発。炎上した。

   

Twitterでは#柚葉を許すながトレンド入り。

それさえ午後には#爆破予告にぬりかえられた。さきほどの柚葉氏が依頼して商標登録を代行した弁理士事務所に火の粉が飛んだわけです。

 


なんで爆破予告なんて…

 

坊主にくけりゃ袈裟までなのか、騒ぎに便乗した愉快犯なのかは分かりませんが、柚葉氏の代理人ということで標的になったようです。

 

「ゆっくり茶番劇」が商標登録され物議 担当弁理士事務所「皆さまに愛されているとは知らず」 - ITmedia NEWS

 

弁理士事務所は「皆さまに愛されている商標とは知らずご迷惑をおかけしました」と謝罪文を発表。

「ゆっくり茶番劇の商標登録に際して事前に調査を行ったが、ネットの検索でもヒット数は数万件程度であり周知と呼べるレベルではないと判断した」と明かした。

現時点で商標登録自体は法律的には問題がないという認識であるということも。

 

さらに事務所に爆破予告があったことも同文書で匂わせた。

 


完全にもらい事故じゃないか。

 

ちなみに2022年5月16日16時時点でゆっくり茶番劇の検索数は2200万を突破。

Twitterの炎上にはじまり、Yahoo! ニュースにとりあげられたことで一気に世間の認知度が高まった。この時はゆっくり界隈のみならず多くのネット民が注視していました。

 

Twitterは大荒れ。爆破予告は過激なファンの仕業と決めつけて「やめろ」と言う人に、決めつけるんじゃねえ真のファンはそんなことしねえよとファンが反発するありさま。

 

解決策はあるのか? さまよう狂気

 

この柚葉氏のゆっくり商標登録が東方のガイドラインに抵触する恐れがあるため、東方が正式に動いて話し合いがもたれれば、取り消しなどの方向に動く可能性があると東方側が示唆したことで、ゆっくり界隈の人々は期待を見出し、見守っていました。

 

そんな中でも柚葉氏のツイートは止まらない。

https://twitter.com/Yuzuha_YouTube/status/1525822287072874497

 


火に油を注いどる…

 

せっせと油を注いでいた柚葉氏だが、その日の夜、急転直下。

とつぜん方向転換した。

 

 

ライセンス料は取らないと発表。

しかしゆったり視聴者たちはそういうことではないんだよと猛反発。金銭は取らないとしても商標は登録されたまま。ゆっくり茶番劇が柚葉氏のものであることに変わりはなく、商標登録を抹消しろとTwitterはまたもや大荒れ。

 

明けて2022年5月17日、ついにテレビでこの騒動が報道された。

   

問題の終焉

 

この問題に終わりは来るのか?

と思っていた矢先の2022年5月24日、柚葉氏が自身のTwitterで23日付けでゆっくり茶番劇の商標登録の抹消申請を行ったことを公表した。

 

 

https://twitter.com/Yuzuha_YouTube/status/1529067255429881858

 

熊ちゃん

ようやく終焉か…

 

問題が早期解決したのはゆっくりを提供してきた東方が動いたことが大きいでしょうが、この一連の騒動の裏で行われていた柚葉氏への攻撃のすさまじさも一因でしょう。

 

柚葉氏のYouTubeチャンネルに低評価がつけようという運動もTwitterで散見され、同氏のサイトが集中攻撃でダウン、自身や関係者への誹謗中傷。

 


名前も住所も暴かれているだろうね。

 

クマ

まあネット民の中にはそういうの得意な人がいるからな。

 

実際に柚葉氏がどれだけの肉体的精神的被害を被ったのかは分かりません。この騒動で

名前が売れたことだけは間違いないでしょう。

   

*1:女の子の頭部。まんじゅうと呼ばれる