これから夏にむけて暑くなると野外に出かける機会が増えますよね。キャンプや山登り、海で泳いだり。楽しみな季節ですが、自然には危険な生き物がたくさんいることも考慮しておきたいところ。
ここでは山や川に出かけるなら注意したいポイントをあげました。ぜひレジャー前の準備としてお役立てください。
本記事を書いた人。
危険生物に気をつけよう
自然で怪我をしないコツはよく分からないものを見つけてもむやみに手を出さないことです。一見無害そうにみえても毒をもっていたり思わぬ反撃を受けることがあります。動くものには近づかないようにしましょう。
またもし触れてしまった時のために服装にも気を払いましょう。
野外に行くときの装備
正しくはこうです。
危険生物がひそんでいるかもしれない
どんなところに危険生物はひそんでいるのでしょうか。
- 出没注意を促す立看がある場所
- 倒木や岩の影
- 海中の岩陰の穴
初めて見るもの、動くものに好奇心を刺激されるのはよく分かりますが、怪我をしてはせっかくのレジャーが楽しめなくなってしまいます。
むっ…こんなところに穴が。手をいれてみよう。
おいおい。
こんなことにならないために自制しましょう。
森や山で出会う恐ろしい生物たち
実際に森や山に棲んでいる生物でとくに危険な生き物はこちら。
クマ
ツキノワグマとヒグマ。冬場は冬眠しますが、春から5月に目が覚めます。冬眠あけのクマは空腹状態でとても気が荒く危険ですから注意。
メス熊は冬眠中に出産するため、夏場になると子供を連れている場合も。母グマは子供を守るために狂暴になっていますから子熊を見かけても絶対に近づかないようにしましょう。
また夏の終わりから秋にかけて冬眠のために食い込みます。食料に執着する時期なので釣りなどで持ち物を置きっぱなしにしないようにしましょう。鮭をとりにきたクマにエサを与えてしまうことになります。
対策としてはクマよけの鈴を鳴らしたりラジオをつけたりすることで人間がいることを知らせます。基本的にクマは人間を怖れるので向こうが避けてくれる。
ただし最近は人間を怖れない個体が増えている。
新世代のクマだね。
クマに多数の人間が食い殺された十和利山の事例もあるので、クマの動物研究としてはクマよけの鈴は推奨していません。
鈴をもつなら、熊よけスプレーも一緒に携帯しておこう。
クマに出合ってしまったら
クマに出合ったら背中をむけずに相手の目をみながらゆっくりと後退します。近づいてきたら人間だと分かっていない場合があるので大きく手をふったり話しかけたりして人間であることを知らせます。それでも近づくのをやめない場合は最後の手段、スプレー噴射の用意を。
イノシシ
こちらも人間を避けようとするので出会うことはあまりありません。もし出合っても、騒いだりせずに通り過ぎるのを待ちましょう。
近づいてきた場合はイノシシと向かい合いながらゆっくりと後退すること。
突進してきた時は岩や木の上に逃げましょう。
毒蛾の幼虫
野山だけでなく近所の公園や学校にもいますね、蛾の幼虫。イガイガがついているので興味をそそられた子供がなんだかよく分からず手をだしてしまう…。
毛に毒があるので少し触れただけでひどい痒みと痛みに苦しむ羽目になります。
クマも触ったことあるよ。痛かったなあ。
まあ子供はみんな体験しているよね。
見た目が見た目なので大人はあまり進んで触らないと思いますが、子供さんがいる場合は気をつけてあげてください。
幼虫に触ってしまったら
対処としては触らないのが一番ですが、もしもの場合を考えてセロハンテープと薬を持参するといいでしょう。毛や針がついた患部にセロハンテープを貼って異物をとりのぞいてから抗ヒスタミン入りのステロイド軟膏を塗ります。セロハンテープがなければ水で洗い流して。ひどい場合は病院に行きましょう。
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スズメバチ
日本に生息するハチの中で最も危険なのがスズメバチ。5月~10月の夏場は巣作りで神経質になっているので少し近づいただけで攻撃してくることも。
巣に近づかないことが一番ですが、巣の存在に気づくのは難しいと思います。そこでできる対策として服装に気をつけること。ハチは黒に反応するので濃い色の服は避け、髪は帽子で隠しましょう。
もし鉢合わせしてしまったら、慌てず騒がず、姿勢を低くしてそっと離れます。ハチは大声や急な動きにも反応しますので驚いても叫ばないように。
はちあわせだって。はちあわせ…(笑)
くだらないこと言ってないで刺された場合の対処法だ。
スズメバチにさされたら
まずはハチから離れましょう。患部を指でつまんで毒を出し、水で洗い流します。口で吸いだしたりしないように。ステロイド軟こうを塗って、なるべく早く病院にいきましょう。
アナフィラキシーショックになったら?
一度ハチに刺されると人間の体の中で毒に対して抗体ができます。二回目さされた時にこの抗体が働き、急なショック症状を引き起こすアナフィラキシーショック。
命に関わることもあるのですぐに病院に行ってください。
アドレナリン自己注射薬で応急措置を
病院到着までにできることで自己注射があります。エピペンというペン型注射。自分で太ももに注射をして治療を受けるまでの間、症状を抑えます。
以上、野外に出かける時の安全対策でした。
クマの動物研究ではクマやハチ、サメなど危険生物について書いています。どんな生き物か、生態が分かれば避けることもいざという時の対処方法も身につけることができます。お出かけ前にチェックしてみてください。
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