ウシノクビ。
この世で最も恐ろしい話といわれ、聞いた者は恐怖のあまり身震いがとまらず、三日と経たずに死んでしまうという。
まさかその話をしようというんじゃあないだろうね⁉
違います。
そもそも牛の首という怪談自体は実際には存在せず、「これまで聞いたことがないような怖い話」という意味で使われる。
そこに目をつけたのが村シリーズ。
牛の首という都市伝説と、実際に存在する心霊スポットをあわせて映画「牛首村」をつくり出した。
というわけで今日は牛首村の舞台となった坪野鉱泉を徹底解明。
北陸最恐といわれる心霊の名所じゃあ…。ひっひっひ…
どんな場所なのか。そこで過去にいったい何があったのか?
事故、火災、失踪…。現実と噂が交錯する廃墟の謎にせまります。
※映画「牛首村」のレビューではございません。
坪野鉱泉
富山県魚津市にある坪野鉱泉(つぼのこうせん)。温泉が湧き出るこの場所に宿泊施設が建てられ、1970年ごろにホテルとして開業した。
ホテル坪野。
レストランやクラブ、プールなどを兼ね備え、国際観光旅館に指定されていたというからそれなりに大きかったとみられるが、ある事故をきっかけに1980年ごろに廃業。
経営者が失踪し、完全廃墟と化した。
引用:ウイキペディア
ある事故って?
真偽のほどは定かではないが、人がプールで亡くなったという噂がある。
しかしそれは直接的な原因ではなく、辺鄙な場所にあって交通の便が悪かったことに起因するようです。
街中になんでもできると郊外の方に行かなくなるよね。
廃墟となったホテル
22年までにホテルの一部が火災や取り壊しなどで消えた。
現在、残っている建物が「坪野鉱泉」と呼ばれ、若者が訪れる肝試しスポット。
北陸最恐の心霊スポットといわれ、恐ろしい都市伝説の宝庫となっている。
地元の方によらばこういう注意があるらしい。
坪野鉱泉にまつわる注意
- 白い車で行ってはいけない
- 名前を言ってはいけない
- 扉を開けてはならない
- ふりかえってはならない
- 物に触ってはならない
- 1人になってはいけない
白のセダンで行っちゃいけないという…
そりゃ別の村だわ。
暴走族のたまり場になっているので白だと目立ってからまれるから、だそうです(現実的)。
北陸最恐の心霊スポット
先述のとおり、坪野鉱泉は暴走族や非行少年のたまり場になっていて、内部は侵入者によって破壊されたりラクガキされている。
1985年、1990年には火災が発生し、現在では立ち入り禁止に。
ここまでみると普通の心霊スポットという感じだけど…?
こういう事件があったのだ。
少女失踪事件
1996年、ホテル坪野を訪れたと考えられる少女ふたりが行方不明に。一年にわたり警察が捜査したが、手がかりがみつからず失踪扱いとなる。
事件から18年後の2014年、事情を知る男性たちの存在が急浮上。
2020年、ホテル跡地とは全く違う場所から少女ふたりの遺体が発見された。
事件の経緯はこうだ。
1996年。大型連休の深夜に少女ふたり(当時19歳)は心霊スポットにむかう途中、海の側の施設『旧海王丸パーク』付近に車をとめた。
ふたりは家族に「魚津市の肝試しに行く」と言って出てきていた。そのため後に警察は坪野鉱泉を中心に捜索することになるが、実際にふたりは行っていない。
この時、ナンパ目的で車に近づいてきた三人の男性がいた。車のドアを開けようとする男性たちに不安を覚えたのか、車は後ろ向きに急発進。そのまま海に転落。
男性たちが通報していればすぐに事故と判明して失踪状態になることはなかっただろうが…。
ナンパ目的で近づいたことが後ろめたかったのか男性たちは長年、口をつぐんでいた。
長い歳月で口がゆるんだのか、周囲にこの話をしていた。それがどう伝わったか、最終的には警察の耳に入った。
警察は三人に事情聴取を行い、遺体発見につながった。
………。
やまない心霊現象
この事件も重なり、坪野鉱泉はますます恐怖の対象となっていった。
巷では失踪したはずの経営者がホテルの部屋で首をつっているとか、地下で肝試し中に友達が消えたとか、この場所を訪れた直後に車が故障したとか。
2022年、現在にいたるまで様々な噂がとびかっています…。
ただの都市伝説だ。だから泣くなよ。
うううう…
映画「牛首村」の題材に
というわけで今日は牛首村の舞台となった坪野鉱泉のついて解説しました。
映画「牛首村」の撮影はこの坪野鉱泉で行われたのですが、撮影前にお祓いをしてもらったのだとか。それでもライトが消えたりと心霊現象が起きたようです…。
今夜のウシノクビはここまで…。
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