食物連鎖の頂点に立つのは誰だ⁉︎ 生態ピラミッドを図解で解説‼

生態系の頂点に立つ生き物を、あなたはご存知ですか?

この地球上には175万種の生物がひしめきあっています。

食べる者、食べられる者がいて、中でも敵が少ない者は上位捕食者、さらにその上にたつ者は頂点捕食者と呼ばれます。頂点捕食者には天敵がいません。

 

熊ちゃん

最強生物は誰だ⁉︎  という話だね

 

そう。地上で最も強い動物を見てみようという記事になります。

 

結論から言えば武器をもった人間なのですが、「体ひとつで戦う」となると、体格がいい肉食・雑食動物ということになるでしょう。

 

アフリカのサバンナならライオンやチーターなどのネコ科の動物、中東の森林なら虎、極寒の僻地ではオオカミの群れ、というように。

 

その地域の生態系により、頂点をそれぞれ占めています。

 

生態系とは

 


生態系って何か難しそう

 

難しいことはありません。

あなたが旅先で目にする綺麗な森林や湖、壮大な海。川を泳ぐ魚、空を飛ぶ鳥…。

 

すべて生態系です。

 

クマ

生態系の定義はこうだ。

 

生態系

食物連鎖などの生物間の相互関係、生物を取りまく無機的環境(水、大気、光など)の間の相互関係を総合的にとらえた生物社会のまとまりのことを示す概念。

 

こうして見ると難しそうですが、要するに「自然」のことです。

 

生態ピラミッド

 

食物連鎖を軸に、生物を見た場合に最強は誰かということを追求していきましょう。食物連鎖はピラミッドで見ると分かりやすいです。

草花や蜜をチョウチョや小さな昆虫が食べ、それを肉食性の昆虫が食べ、それをカモなどの鳥が食べ、その鳥をワシやタカなどの猛禽類が食べる…。

 

頂点に立つ者は基本的に捕食されることがなく、死んだ後の遺骸はバクテリアによって分解されます。

 

これが食物連鎖。

 

図のように頂点に近づけば近づくほど個体数が少なくなります。

 

熊ちゃん

ワシは最強捕食者なの?

 

クマ

空のな。地域により違うが

 

地域によって生息する生物が違えば頂点に立つ者もガラリと変わります。陸・海・空に分けて見ていきましょう!

 

陸の最強捕食者たち

 

まずは陸。

森林や草原には虫や鳥、草食肉食動物など多くの生物が生息しており、食物バトルは熾烈を極めます。

 


ライオンだ!

 

生き物の頂点に立つといわれるライオン。

確かに彼らを食べる者が存在しないという観点から最強捕食者になります。

 

ライオンが生息しているのは主にアフリカの草原や岩場。なのでライオンはサバンナの王様ということになります。

 

砂漠の王様ラーテル

 

ところ違えば顔ぶれも違います。

砂漠。

 

川や湖がなく、常に乾燥しているため大地は干上がり、通年の気温が40度を超える場所も。

 

そんな厳しい環境にも生き物は存在します。

人間はもちろん、他の哺乳類に虫や爬虫類。

 


砂漠で怖い生き物といえばサソリかな

 

そうですね。

サソリをはじめ、毒ヘビや毒グモなど、危険な生き物が生息しています。

 

ではこの中に最強捕食者がいるのかというと、そうでもありません。

砂漠の王様はラーテルと言われています。

イタチでありながら、ヒグマやオオカミにも襲いかかる世界でいちばん気が強い生き物。

 

ヒョウやライオンも食べてしまうラーテル。ライオンがいない砂漠では圧倒的最強王者です。

 

ラーテルについて見る

 

陸には他にもたくさんの最強捕食者がいます。

 

ゴールデンキャット、ニシキヘビ、キングコブラ、オオアナコンダ、オオカミ、灰色熊、クズリ、軍隊アリ、コモドオオトカゲ、コヨーテ、ジャガー、チーター、チンパンジーなど。

 

熊ちゃん

こんなにいたら最強が誰か分からないね?

 


でも熊ちゃん、場所によって生息している生き物は違うからさ。

 

例えば日本に上記のような野生の陸生生物はほとんど存在しません。

ゆえにツキノワグマ、ヒグマが最強捕食者となります。

 

北極に行くと陸生生物自体の数や種類が少ないため、哺乳類であるホッキョクグマやホッキョクギツネが頂点に立つわけです。

最強捕食者の絶対条件

 

食物連鎖の頂点に立つ生き物にはある共通点があります。

 

  • 知能が高い
  • 群れで狩りをする
  • 自分を食べる者がいない

 

人間がそうであるように、ライオンも群れで狩りをしますし、ラーテルも鳥と連携して蜂蜜を採ります。

 

シャチは知能とコミュニケーション能力が高く、まるで軍隊のような動きで狩りを行います。

 

共存するために仲間同士で協力し合う、というのは社会性の高さの表れ。

われわれ人間もそうですよね。

 

高い社会性を有する種族が生態系の頂点を占めているのです。

 

海の最強捕食者たち

 

次は水生属の生き物についてみていきます。まずは海から。

 

魚や微生物など、これまた多くの種が棲む世界の海で最強を誇るのは誰なのでしょうか?

 


人喰いザメだ! そうでしょ?

 

人喰いザメと呼ばれるホホジロザメやオオメジロザメ、イタチザメなど映画にもなった有名な凶暴者たち。彼らも最強捕食者の一員です。

 

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海や河川の最強捕食者たち

デンキウナギ、デンキナマズ、シビエイ、ビワコオオナマズ、インドガビアル、オオカワウソ、オニカマス、マグロ、カンディル、メカジキ、マッコウクジラ、ミズダコ、ワニなど。

 

中でも「敵なし」と言われるのはシャチです。

ホホジロザメでさえカンタンに捕食してしまうシャチは間違いなく海の最強王者。




シャチってそんなに凶暴なの?

 

狂暴なイメージが無いのは水族館で芸をしているからです。

飼育員になついていて人間を襲うことがない、と頭にインプットされているがゆえに我々人間はシャチを「怖い」とは感じません。

 

これはシャチの知能の高さの表れでもあります。彼らが人間を襲わないのは「敵にしてはならない」と理解しているから。

 

シャチについて見る

 

川の王者はワニ

 

川の肉食性生物といえばワニです。

水を飲むために近づいてきた他の生物を水中にひきずりこみますが、咀嚼することができないので、エモノをくわえたまま急回転してバラバラにします。有名な「デスロール」ですね。

 

  • ナイルワニ
  • アメリカアリゲーター
  • アメリカワニ
  • アリゲーターガー
  • イリエワニ

 

サメに次いでパニック映画の題材になることが多いワニは、それだけ人的被害が多いのです。

日本にはいませんが、米国には野生のワニが暮らしています。水害で川が氾濫し、近くの公園に住んでいたワニが市街地に流されてきた、なんてことも。

 


世界三大獣害事件にはワニもあったっけ。

 

そう。ブルンジのギュスターブは300人以上を食べたと言われている。

 

狂ったナイルワニを見る

 

空の最強捕食者たち

 

空の食物連鎖に立つのは以下の動物たち。

 

イヌワシ、オオワシ、シマフクロウ、ハヤブサ、ミナミワシミミズク、オウギワシ、カニムリクマタカなど。

 


鳥は恐竜の祖先なんだよね?

 

子孫の恐竜たちは滅びましたが、生きのびた祖は別の方向に進化した最強生物ともいえます。

 

空に敵はいません。

自分を食べる者がいないのが最強捕食者。

天敵がいない鳥たちは、最初から最強捕食者なのです。

 

例えば日本の頂点捕食者はコウノトリ。

陸では熊ですが、熊は人間に食べられることがあるので天敵が存在しないコウノトリが頂点ということになります。

 

最強の肉食性鳥類。しかし、近年では敵が現れました。

それは人間の建造物。

 

地を這っていた人間が技術の進歩により空の世界に進出したことにより、ビルや飛行機に激突するバードストライクが増えました。

 

恐怖のバードストライクを見る

 

地上の最強生物は誰だ?

 

熊ちゃん

結局、最強の生物は誰なんだ?

 

クマ

ここまで見てきたように「地域によって違う」というのが答えだな。

 


人間じゃないのか。

 

地上全体で最も優位的立場にいるのは人間です。

 

力という観点から見れば、人間は弱く、素手では野生の草食動物にさえかなわないでしょう。 

 

その弱点を「知恵」と「群れること」で補ってきた。殺傷力の高い武器を作り出し、固まって暮らすことで強固な盾としてきました。

 

パワフルなライオンでもスイギュウの群れは襲いません。逆に殺されるからです。群衆というのは脅威なのです。

 

お読みくださりありがとうございました。「クマの動物研究」には他にもたくさんの動物事件の記事がございます。よければご回覧ください。

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