鳥。それは儚い存在。ハトなどは世界平和と愛のシンボルになるくらい優しい生き物ですが、時に彼らは我々が思いもよらないような事故を引き起こすことがあります。
水道橋を落とした鳥
2021年10月3日に和歌山県和歌山市六十谷の水道橋が崩落した。
水道橋には和歌山市の北部に水道を供給するパルプが通っており、橋の途中でごっそり無くなってしまったため、大部分で水道が停止。
和歌山市民の生活に多大な影響を与えました。
この水道橋が崩壊した原因について鳥のフンが原因ではないかと言われています。
鳥のフンが原因であんな大きな橋が落ちるの?
過去にも前例はあるようです。
鳥のフンは酸性。少し積もったくらいでは影響はありませんが、堆積すると金属を腐食させてしまう。
和歌山六十谷(むそた)水道橋には鳥のフンが山積しておあり、専門家は水道橋が崩落した原因とみているようです。
ここからは事故の経緯をみていくぞ。
筆者は和歌山市民なので実際の状況を載せています。
六十谷の水道橋崩落
写真・奥は六十谷(むそた)の水道橋。太い水道管を通していたこの橋がご覧のようにごっそりと河に崩落。
ちなみに紀ノ川という一級水系の本流。海が近い河口のため川幅は広く、落ちていたのが手前の橋だったらと思うとぞっとします。
手前の橋には車が通っています。
いきなり橋が途中で無くなっていたら驚きますよね。異常を感知して確認しに行ったという市の職員も目を疑ったことでしょう。
この日から水道橋の周辺の地域で断水。週明けの月曜日は多くの学校が臨時休校に。
市が原因究明と復旧方法を検討するも、すぐにメドはたたず断水は数日続いた。
断水の直撃を受けたのは六万戸、約13万8000人。これは和歌山市の人口のじつに約4割にあたる。
クマさん家も断水したのか?
いや、私の家は影響なかった。
ただ職場の仲間に何人か北部の人がいて「お風呂に入れない」と嘆いていました。
食事やトイレは食料や水を買ってくればなんとかなるが、風呂と洗濯はそうはいかない。手洗いもです。ペットボトルのお水で流すしかない。
近隣の小中高では「手洗い」ができず感染対策が取れないとして臨時休校になった。
この騒動を受けてすぐに自衛隊や大阪から水道車が大量の水をもって市に駆けつけた。
給水場となった小学校には長蛇の列ができた。
近隣のスーパーやコンビニではペットボトルの売り切れが続いた。
他でも影響が出たぞ。
筆者は飲食店勤務なんですが(店は被害なし)断水の影響で、ご飯を食べに来る人が倍増。店の冷蔵庫が文字通りすっからかんになりました。
報道では各地で水が売り切れとの報道が出ていたが、実際は日が経過するにつれて供給されている。
(2021年10月6日、5:55頃)市内のコンビニにて
あるスーパーでは水のケースを100個仕入れたが半時間で完売したという。
ジャパネットなどの企業を始め、多くの組織や法人が水を支援。各都道府県から給水車も集まって市民の生活をサポート。
2021年10月8日
六十谷の水道橋横に新しい水道管が到着。
写真は大勢の業者水道パイプをつなぐ作業をしている光景。
作業完了後、放水。
翌10月9日には断水が解消した。
【六十谷水管橋の仮設配管工事の目途について】
— 和歌山市役所 (@wakayama_master) 2021年10月4日
六十谷水管橋の仮設バイパス管による応急復旧作業を10月6日(水)より開始する見通しが立ちましたのでご報告致します。
10月6日(水)より材料の搬入と共に着工し、10月8日(金)中の送水開始を目指します。
というわけで今日は和歌山市の水道橋崩落の事案について解説しました。
次はバードストライク!
アメリカ軍の航空機を撃墜したスゴイ鳥を紹介。