こんにちは、クマです。
これまでは日本のヒグマ事件について取り上げてきましたので、ここらで世界に目を向けてみたいと思います。
世界の熊ときいて頭に思い浮かぶのはホッキョクグマとグリズリー。
ヒグマといえば後者ですね。
今日はアメリカで起きたヒグマ事件です。

目次
グリズリー
日本の北海道にいるヒグマと同種である。北海道のエゾヒグマよりも体が大きい。ハイイログマ(灰色熊)と表記されるこの生物は北アメリカに住んでいます。
(*'▽')ヒグマって寒い所が好きなんですねえ。
このグリズリーと人間が関わったことで起こる事件は後をたたず、それは日本でも。三毛別ヒグマ事件や、石狩沼田幌新事件など悲劇的な歴史がありました。
今回は海外のヒグマ事件ということで、海の向こうから有名なお話をご紹介します。
グリズリーマン
クマ男と呼ばれるほどクマが大好きな男がいました。その男は何年にもわたり、クマと付き合ってきました。通常では考えれないほどの近い距離で接してきて、人間とクマは心を通わせることができる、そう信じてきた男の最期は映画にもなるほど壮絶なものでした。
ティモシー・トレッドウェル
アメリカのクマ愛好家。
クマの保護団体『Grizzly People』の創始者。
こよなくクマを愛し、彼らを守ることを仕事にしていた彼は2003年10月6日、アメリカ合衆国アラスカ州カトマイ国立公園内で亡くなった。
死因はクマの攻撃。
46歳という若さだった。
(*'▽')日本にもいると思います。クマの愛好家。
あれだけ毛がふっさふさで可愛いですからね。
わたしも好きです。クマの◯◯さん(蜂蜜が大好物)。
いいですよねえ。
え? 違う?
失礼しました。
話に戻ります。
ヒグマが好きなティモシーさん。
彼は、カトマイ国立公園にいた13年の間、毎年ハイイログマと夏を共に過ごしてきました。
しかし13年目となる2003年10月5日。
悲劇は起きてしまいます。
パーク内の川で、恋人のエイミーさんとともに鮭をとるグリズリーを撮影している最中に襲われたとみられています。現場には彼が死ぬ間際まで回していたカメラが残されており、二人のものと思われる悲痛な肉声が収録されていました。
異変を察知した彼の仲間が現場の川べりに到着した時。
2人の姿はなく、ヒグマがうろついていました。
探していると、人間の遺体の一部分がいくつか落ちているのを発見しました。
ティモシーさんと恋人のエイミーさん。
2人は熊に食べられたものと推定されました。
クマの保護活動に励んでいた方がクマに襲われて亡くなるなんて悲劇的なニュースだと思っておりました。が、さらに調べていくとすこし違うことに気がつきます。
これは、ただ涙を誘うだけの悲劇ではないようです。
ティモシーの歩み
ニューヨーク州で生まれたティモシーは最初はふつうの高校生だったという。学校では水泳が得意でスター選手。一方で動物が非常に好きでリスを飼っていた。
大学に進学後、何があったのか薬に手を出し、ヘロインの過剰摂取で危険な状態に陥る。
その後、今度は酒に溺れた。薬物中毒のおかげでアルコール中毒から抜けだせたと後に彼は語っている。
子供の頃から動物好きだったティモシーは熊を見るためにアラスカに向かった。
自然が広がる国立公園。動物たちの楽園。
そこで見たことを彼は本にまとめている。
「野生の熊との初めての遭遇で、人生を賭けた仕事と言うものを見つけた」
ヤク漬けアル中の男が野生のグリズリーをみて開眼した、と言うのだ。
だが、確かに運命の出会いには違いなかった。
ティモシーの命を奪うことになる熊との邂逅。この出会いがなければ、彼はグリズリーに食べられることはなかったのだから。
この運命の相手との出会いがティモシーを酒と薬から立ち直らせ、仕事をもたらし、そして悲劇的な死が待つ道へと誘ったのだ。
後半に続きます。
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⇩ティモシーとヒグマのドキュメンタリー映画。
Grizzly Man
⇩ティモシー事件を題材にしたといわれる怖い映画。